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結婚届け・離婚届けを出したいけれど、証人になってくれる人が いない。 自分は当事者なので、証人となれないから、決定的瞬間の証人となってほしい。 不倫の現場の証人となってほしい。など さまざまな依頼があります。 証人というと、構えてしまいがちですし、その現場の証人となることは極めて重要な役割と考えています。 証人がいた方が望ましい場合など、必ずご本人の力になります。 悩む前にご相談ください。 |
ある日の夕方、相談者からの連絡があった。離婚することで話し合いがついたのですが、離婚届に証人が2名いることを知らなくて、結婚と違って、だれも証人になりたがらないし、そんなに頼れる親族も知人もいないから。離婚の証人になっていただくことは可能ですか?という相談の連絡があった。
今は3分以下の時間に一組の離婚が成立する社会、離婚が当たり前の世の中になっている。
世間の人は、離婚というと、あたかも冷たい目で興味津津に、夫婦間で何が離婚の原因だったのかを知りたが
ろうとする。しかし、いざ離婚届の証人になってほしいと伝えると、自分が証人となると、離婚となったのが自分
のせいでもあるかのように非難されることや、あまり心地のよいものではないため、なかなか証人となりたがらな
い。
そのため、私たちのような、離婚しようとする二人の意思を確認し、離婚の証人となる人間が必要となる。
私は、そんな夫婦を見てきて、離婚届の証人となる際に、この夫婦にとって離婚する運命だったと常に思うことに
している。
離婚には、常に、相手への憎悪が付きまとう。子どもがいる場合には、子ども自身がその二人の人生の決心の中で
振り回され、子どのの人生を決めかねないほどの重大な影響を与えられる。離婚をすることで大きな犠牲を払うこ
とを分かりながら、それでも、一緒にはいられないと決心する。
これは、運命としかいいようがない。二人の赤い糸はそこで切れいていたのだ。若しくは、赤い糸でつながってい
ると思えたことも、赤い糸が絡まっていただけなのかもしれない。
運命に抗って生きていくことほど辛いものはないだろう。人は出あいと別れを繰り返し、歓喜と悲哀を繰り返して
初めて自分自身を見つけていくものだ。
離婚届にサインをする前に、必ず当事者は戸惑う。電話で相談を受ける時も、離婚するための証人になれると伝え
ると、必ずといっていいほど一度戸惑いためらいを感じる。運命を感じ、長く一緒に生活をしてきた伴侶との別れ
るときには、後ろ髪を引かれるように、誰かに止めてほしいという気持ちが出てくる。それは、離婚届についても
同じ。離婚届の証人のサインをする前に、誰かに一度止めてほしいと思う。
ところが、離婚届にサインをした途端、離婚をする相談者の顔には、あきらめと、これから新たな人生を送らな
ければならないという決心が見え隠れする。
なんと人生とは、かくもいたずらなものであろうか?また、人生は、自らの力で左右することがなんとむずかしい
ものであろうか
少なくとも、我々が離婚の証人となる相談者には、これから明るい未来がある事を祈っている。
20××年×月×日